MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2020を自宅で見た話
素晴らしいライブを自宅で見た。MISIAのブルーノート東京での公演だ。
ブルーノート東京は大学自体から足を運んでいたライブハウスで、Kenny Garrett、Branford Marsalis、 Roy Hargrove、Robert Glasper、Lalah Hathawayなどなど、普段はCDやYouTubeでしか聴けない外国人アーティストのライブを見に行った*1。スウィンギンポテトが美味しいのだけれど、ワンドリンクだけで我慢して、ライブに集中しようとする学生時代からの習性がなかなか抜けない。
そんな馴染みのあるブルーノート東京で、最近テレビに出たら見るようにしているMISIAがライブをするということで飛びついてしまった。新型コロナウィルス感染が怖いし、子供もまだ手がかかるので夜の外出はなるべく避けたい中、4公演のうちの1公演をオンライン配信することを知り、迷わず購入した*2。
ライブ配信はブルーノート東京の階段を降りていく映像から始まった。都内へも外出しにくい今、この演出はすごく良かった。オープニングはホーン隊によるセッション。テナーサックスの庵原良司さんが、キレキレでザ・テナーサックスな音色がめちゃくちゃかっこいい。2曲目からMISIAが登場してからは、もう夢のような時間だった。楽曲の良さ、圧倒的な歌唱力。音はブルーノート仕様なのか、リバーブ抑えめのかなり生音に近い感じに聞こえた。MISIAはアリーナではなく、ぜひとも小さめな箱で聞いてみたいと思っていた夢が叶った瞬間だった。
twitter.comMISIAのビッグバンド、ブルーノートとかコットンクラブとか、めちゃくちゃに大きいわけではない場所で聴いてみたいんだけど
— haradaka (@haradaka) 2020年4月6日
この歌声のバックで演奏するのはどれだけ楽しいんだろうか、このバンドで歌えるのはどれだけ楽しいんだろうか。そんなことを想像する表情も随所にあった。これを逃さず撮れるカメラワークも素晴らしい。
途中のMCで、新型コロナウィルスに対する気遣いのような思いが語られた。MISIA自身はアフリカへ何度も行っているため、感染症の怖さや予防の大変さをよく理解しているようだった。彼女は新型コロナウィルスを含む感染症について、僕たちよりも近いところにいて、僕たちよりもよく理解している。そういった背景があり、また、新型コロナウィルス感染の第2波真っ只中でライブをするのは、なかなか音楽活動ができない世の中に勇気を与える活動なのではないかと思った。きちんと対策をし、アーティストも観客も楽しむ。新型コロナウィルス対策をすること以外は、今まで通り楽しんだり感動したりして良い。これが新しい楽しみ方なのかはわからないが、今現在の楽しみ方の1つとして最高のものを見せてもらった。素晴らしかった。
twitter.comネット配信で見てしまった。めちゃ良かった。MISIAが圧倒的MISIAだった。
— haradaka (@haradaka) 2020年8月23日
MISIA|ARTISTS|BLUE NOTE TOKYO https://t.co/ab0GFVqCiS #bluenoteTokyo @bntより