裏紙に書くようなこと

文章を書く練習

種族値を用いたポケモンの分析 (世代別・タイプ別)

Tableau Publicを使ってポケモンの世代別、タイプ別の強さを比較した。Tableau Publicは下のリンクからアクセスできる。
public.tableau.com

背景

配信以来、ほとんど毎日欠かさずポケモンGOをプレイしている。僕はゲームボーイでプレイした第2世代までしかわからないが、ポケモンGOは第5世代まで実装されている。

ポケモンには能力によって、ジムバトル向きとかPVP向きとかの向き不向きが存在する。それは種族値と呼ばれる攻撃・防御・HPのバランスで決まってくる。ジムバトルでは攻撃とHPが高いほど与えるダメージが大きいのに対して、PVPでは防御とHPが重要になる。またポケモンにはタイプが存在し、相性の良し悪しがある。例えば水タイプのポケモンは炎タイプのポケモンに対して相性が良く、有利にバトルを進められる。僕の中ではドラゴンタイプやエスパータイプなどは強いポケモンが多いイメージを持っている。

そこでポケモンの能力を分析して、世代やタイプ、攻撃・防御・HPにどのような関係性があるのかを調べてみた。

方法

元データ

データはこちらから借用した。
pokemondb.net
ポケモンGOの数値とは異なるが、第8世代まで網羅されているし、tableau publicのコミュニティサイトからアクセスできるので、そこそこ信頼できるのだろう。

計算カラムの追加

データをtableauに読み込ませたら、ラベルとCP*1を追加した。

ラベルは世代、メガ進化、アローラを区別するためにつけた。

世代を分ける

If left([Name], 5) = "Mega " then "Mega"
elseif left([Name], 7) = "Primal " then "Mega"
elseif left([Name], 7) = "Alolan " then "Alola"
else(IF 0 < [#] and [#] <= 151 then "Version1"
elseif 151 < [#] and [#]<= 252 then "Version2"
elseif 252 < [#] and [#]<= 386 then "Version3"
elseif 151 < [#] and [#]<= 493 then "Version4"
elseif 151 < [#] and [#]<= 649 then "Version5"
elseif 151 < [#] and [#]<= 720 then "Version6"
elseif 151 < [#] and [#]<= 807 then "Version7"
elseif 807 < [#] and [#]<= 809 then "PikaVee"
else "Version8"
end)
end

アローラに"Alola"のフラグを付ける

if left([Name], 7) = "Alolan " then "Alola"
end

メガシンカに"Mega"のフラグを付ける。
ゲンシカイキにも"Mega"を付けた。

if left([Name], 5)= "Mega " then "Mega"
elseif left([Name], 7 ) = "Primal " then "Mega"
end


CPは強さを比較するために計算した。攻撃、防御、HPの値がポケモンGOとは異なるため、CPの値も異なっている。もしかしたらCPの順位も変動するかもしれないが、それは確認していない。
CPの計算式: (攻撃力 × √防御力 × √HP) / 10

int(([Attack]*sqrt([Defense])*sqrt([HP]))/10)

結果

世代別の強さ

世代別のCPをボックスプロットにした。その結果、第1世代から第8世代に進むにつれて徐々にCPが増加することがわかった。ポケモンの世界でも強さのインフレが生じているのかもしれない*2。またメガ進化したポケモンは強くなることや、メルタン(PikaVeeの強い個体)は全体の中でも強い部類に入ることがわかった。

世代別の強さ比較
世代別の強さ比較

タイプ別の強さ

タイプ別のCPをボックスプロットにした。その結果、ドラゴン、格闘、鋼タイプが強いことがわかった。ドラゴンタイプはイメージ通りだが、イメージに反してエスパータイプは目立って強いわけではなかった。また圧倒的に強い/弱いタイプがあるわけではなく、種族値ではタイプ感でバランスが取れている印象だ。

種族値ごとに比較すると、攻撃では格闘が、防御では鋼が高い値を持つことがわかった。HPはそれほど差がつかなかったが、比較的ドラゴンが高いことがわかった。

タイプ別の強さ比較
タイプ別の強さ比較

攻撃、防御、HPの関係性

ここでは攻撃、防御、HPの相関関係を調べた。これはポケモンGOをプレイしていると、攻撃型のポケモンは防御の能力が低いなど、種族値に相関関係がありそうだと考えたためだ。しかしながら、結果は予想に反し、攻撃と防御、攻撃とHPには弱い正の相関関係が見られた。攻撃の能力が高ければ防御もHPも高いのである。一方防御とHPには相関関係は見られなかった。

攻撃に対して防御とHPが正の相関を持つことに対しては、CPごとにビニングして強いポケモン、弱いポケモンで分ける必要がありそうだ。防御型のキャタピーと攻撃型のミューツーを比較しても、ミューツーの方が防御が高いだろう。

攻撃・防御・HPの相関関係
攻撃・防御・HPの相関関係

結論

ポケモンの能力に関して、世代やタイプ、攻撃・防御・HPにどのような関係性があるのかを調べた。
・世代を追うごとに少しずつ強くなっていく傾向があった。
・ドラゴン、格闘、鋼タイプが比較的強いが、タイプによって種族値に極端な差はなかった。
・攻撃が高ければ防御とHPも高くなる傾向が見られたが、より詳細な分析が必要だ。

*1:CPの計算はこちら式を使用した。https://9db.jp/pokemongo/data/2463

*2:強さのインフレと言えばドラゴンボール https://matome.naver.jp/m/odai/2138510401848563001