裏紙に書くようなこと

文章を書く練習

やっぱり分担は必要だと思う話

 何を今さら、というエントリー。

 弊社では「皆が気を利かせて、それぞれの分担の間を埋めるような仕事もやる」ことが、1つの美学になっている。それはそれで、もちろん良いと思う。それぞれの分担の仕事しか見ていないと、ふとした見落としはよくあるし、お互いにカバーし合うことは大切だ。問題は、「間を埋めるような仕事」に必要以上に重きを置いて、分担の方をいい加減にしてしまっていることだ。

 例え話になるが、組織全体の仕事量を箱、個人の仕事をビンとすると、間を埋める仕事は緩衝材みたいなイメージだと思う。箱にギッチリ入ったビンをイメージして、「間を埋める緩衝材のような仕事も必要だ」と言っているのだろう。組織の仕事(=箱)に隙間がないように、きちっと行いなさいと。

 でも実際は、個人の仕事の分担はビンではなくスライムのように曖昧で、個人同士の仕事の隙間は小さくなるが、スライム同士がくっついて箱の中に大きな隙間ができてしまう。そんな現象が起きていないか不安になる。

 そもそも仕事の分担を明確にするのは大変なことだと思う。どうしても隙間が開いてしまい、それが原因で問題が起こって怒られることもよくあると思う。とは言え、箱を定義し、瓶を定義しないと、同じことを皆でやったり、嫌なことは後回しになったり、全員がやることを抱えて疲弊したり、良い事がない、というのが最近の実体験だ。

 やはり言いたいのは、組織で仕事をするなら分担は必要で、間の仕事の話はその後だ、ということだ。