裏紙に書くようなこと

文章を書く練習

転職をして2年が経った話

 転職して、前職のことやこれからのことについて振り返りつつ考えようと思っていたら2年が経ってしまった。ここできちんと振り返ってみようと思う。


前職のこと 
 2012年新卒入社して依頼、半導体に関する業務を担当してきた。半導体と一口に言っても色々な業務があるが、僕は主に物理分析を得意とするグループに配属された。そこではSEMやAFMやXPSをよく使っていて、特にAFMに関しては学会発表や特許出願もさせてもらった。僕にとっては会社や企業の研究開発のいろはを教わった、大事な時期だ。
 その後、流行り始めたビッグデータ解析で、半導体の電特解析をする業務を担当した。職人技とビッグデータが戦うと職人が勝つことが多かった時だ。あれこれ考えて、色々な解析をしたのは面白かった。機械学習、深層学習の概念を学んだのはこの時期だ。毎日パワポ作りをしたので、小技をいろいろ学んだのもこの時期だ。
 業務では常に新しいことが求められ、大変だったけど面白かったが、2年目の後半から工場に常駐し、長期出張(=ホテル暮らし)と単身赴任(=寮暮らし)を3年半ほど繰り返すことになったのがきつかった。


現職のこと
 2017年の夏に転職活動し、その年の冬に入社した。同じ半導体の仕事だが、今度は工場とは名ばかりの研究ラインで、量産プロセスを立ち上げる業務を担当した。プロセスの再条件出し、装置立ち上げ、不良解析、監査対応、安全管理などなど、本当に何でもやっている。だけど新しいことはほとんど無く、世の中で使い古された半導体プロセスを、これまた使い古された中古装置を使って何とか再現している、という感じ。
 ラインも未成熟だが、業務のフローや分担なんかも曖昧で、全体的に未成熟な部門だなと2年間思い続けている。とはいえ、比較的大きな規模の企業で、一人でこれだけたくさんのことを行うのは、自分のキャリアに対して良くも悪くも貴重な経験だと思っている。だからやる気のある日もない日も丁寧に仕事をしようとは思っている。


転職した理由
 長期出張と単身赴任の無限ループにハマっていたから。でもこのループから抜け出すと魅力的な仕事が少なかったので、抜け出せなかった。今思えば、もう少し話し合って解決する方法もあったかもしれないけど、当時はいろいろなことを一度に解決できるのは転職しかないと言う考えに至ったので、そうなった。


転職した後のこと
 長期出張と単身赴任とは無縁の仕事になり、さらにこの2年の間に念願の子供も授かり、転職の目的は達成した。一方で、仕事の内容に関しては退屈感があり、やりがいや楽しさが減った。言ってみれば、目的は達成できたけど、その分前職の良かった部分は手放した。そんな、やってみたら当たり前の結果となったような転職だったと思う。


これからやりたいこと
 自分のキャリアという意味では、家族と一緒に頑張ったり楽しんだりできることをしてみたいと思っている。共通の趣味を作ったり、地域の催しに参加してみたり、何かできたら良い。
 仕事に関しては、やはり新しいことを始めて、技術的な成長をしたいと思っている。中でも前職の最後にやったビッグデータ解析を、来年からは自分の手を動かしてやってみたいと思っている。今や製造業でも必須スキルだし、今一番興味があるし、開拓感があって面白そうだと思っている。


欲しいものリスト
 実はこの記事を書いた理由の半分はこれがしたかっただけなんだけど、身バレが嫌なのでやめておこうと思う。どうしても贈りたいという変な趣味をお持ちの方は、右側にあるTwitterのアカウントへDMください。