裏紙に書くようなこと

文章を書く練習

保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」を読んだ話

まだ途中だが、男性保育士の書いた育児書を読んでいる。*1

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満たされた子供は素直で可愛い振る舞い(甘え方)をし、満たされていない子は大人が困るような行動を取る。子供が大人のことを信頼し、本来の可愛い姿となるためには、満たされたと感じるように優しく見守る態度が重要だと理解である。どうしても叱る必要がある場合は、理詰めにせずに感情に訴える態度(「それは私は嫌です」)を取るのも良いというのは、今後のためにとても参考になった。

ただ疑問に思ったのは、本来子供は素直で可愛くなければいけないのだろうか?ということだ。個性として憎たらしい子供や愛想のよくない子供もいるだろう。皆が皆、可愛いわけではないのだろうと思っている。もちろん可愛いく素直な子供の方が大人は育てやすいだろうし、お互いにストレスが少ないので子育ての負担も減るだろう。だが、どうしても可愛くなる方向に仕向けているような違和感を感じてしまった。

その疑問について少し調べてみると、問題を抱えている子供の態度というのは本当に可愛くないらしい。僕はそのような子供に会ったことがないので想像もできない。だが、保育園には色々な子供が入ってくるので、中には問題を抱えていて満たされず、そのような態度を取ってしまう子供もいるようだ。

それを踏まえて我が子の行動を見てみた。例えば最近ハマっている遊びに、洗濯物を散らかす遊びがある。ただ遊んでいて散らかす場合は、洗濯物そのものを見ている。一方、親の方をチラチラ見ながら散らかす時もある。後者の方は、もしかしたら構ってほしい合図なのかもしれない。

今まで子供と遊ぶ時間は確保してきたつもりだし、愛情も注いできたつもりだ。だが、構ってほしいサインは見逃してきたことが多かったかもしれない。僕はケータイやインターネット大好きだから、気づかなかったことも多いだろう。この僕の姿勢は反省して、子供を優しく見守り、無言のサインを見逃す回数を減らそうと反省した。


—-追記部分—-
本の後半は、子育てを好転させるには大人はどのような態度を取るべきかが書かれていた。子供をよく見て、見守っていることを理解させること、褒めたり驚いたり、感情を伝えることが子供の安心につながり、大人が困るような行動が減るようだ。

子育ては大人にとってストレスの連続だと思う。そのため、少しでも負担を減らして楽をし、余裕を持つことが大切なのだろう。その余裕が子供の安心につながり、子育てが好転するならば、余裕を持つことの優先順位を上げて子育てをするのも良いのかもしれない。

子育てをどう循環させていくか、ということを考えると、子供には色々教えたいし色々なことができるようになってほしい。だが、今できたことに気づき、それを褒めたり驚いたりすることや、あるいは挑戦していく過程を見守ることが大切で、環境さえ整えれば、案外その繰り返しで子供は勝手に育っていくのかもしれない。

*1:読み終わったので追記した 20/09/29