裏紙に書くようなこと

文章を書く練習

副業Webライターの超初心者が月5万円を稼ぐためのWebライティング講座 を読んだ話

せっかくだから文章の書き方を勉強して、ついでに副業に繋がったら儲け物だなと思い、ライティングの本を読んだ。本当はもう1冊、途中まで読んだのだが、自分には合わないと思ってこちらの本を読了。

www.amazon.co.jp

Webライティングは文章力がなくても、型に従った文章さえ書ければ稼げるようになる、と言うモチベーションのもと、5つの型(正確には4つの型と1つの文章だろうか)について解説されている。Webライティングではクライアントの要求を満たす文章を書くことが必要であり、逆に言うとそれを満たす型さえ身につけば稼げるようになると言うことと理解した。そのためには分野を絞ることと、とにかく書くことが重要とのこと。

先に読んだ、自分には合わないと思った本も似たようなことが書かれていて、特にSEO記事をたくさん書くことに特化した内容だった。SEO記事という言葉に慣れてない僕には、少し読みにくかった。一方こちらの本はもう少し一般的な切り口ながら、具体的な方法が書かれていて理解はしやすかった。

では、今ここで書いている感想文が、この本で解説されていた型に従っているかというと全く従っていない。なぜなら、僕はWebライティングで推奨されている文章を書くのも読むのも好きではないからだ。Webライティングで書かれている文章の目的は、「誰かの困りごとを解決する方法を示す文章」ということなのだろう。だが、解決のための道具の斡旋のように見えてしまう。もっと言うと、回し者もように見えてしまっている。それは悪いことではないのだけど、どうしても胡散臭く感じてしまうのだ。読むのはまだ良い。そこに解決策があるから。ただ、自分が書きたいという気持ちにはならない。僕はこのブログでだらだらと好きに書くのが良いような気がする。お金になれば儲け物などと考えず、ここで好きに書いていこう。そんなことを考えさせられた本だった。

スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉 を読んだ話

スティーブ・ジョブズの言葉と、その言葉にまつわるエピソードが書かれた本。社員やメディアに対して発せられた言葉が多く収録されているのだろうけど、仕事にまつわる言葉が多かった。また、ジョブズの本をあまり読んだことのない僕でも知っている、有名なエピソードが多かったように思う。ジョブズの仕事に対する情熱やこだわりがよくわかった。

www.amazon.co.jp

ここで気になるのは、彼が家族にどのような言葉をかけてきたのか、と言う点だ。仕事の時と同じような情熱やこだわりがあったのだろうか、それとも全く正反対なのだろうか。どれくらい家族との時間をとっていたのだろうか、それはどのような時間だったのだろうか。

この本を読むと、ジョブズがいかに仕事人間であり、自分にも周囲にもそれを要求してきたことがわかる。だからそれ以外の時間のジョブズの言葉が気になってきてしまう。

ブリーズバンドが新しい楽しみ方になるような気がしてならない話

土曜の朝に放送している題名のない音楽会で、7人制の吹奏楽、ブリーズバンドというものをやっていた。

www.tv-asahi.co.jp

吹奏楽と言えば数10人から多いときは100人以上で演奏し、ある程度の人数がいた方が良い演奏ができるバンドの形態だと思っている。僕は中学時代に30人に満たない人数の吹奏楽部に所属していたので、余計に大編成が羨ましい。高校時代の吹奏楽部では反対に、常時50人を超える人数で演奏していて、やはりこれくらいの人数がいた方が吹奏楽は面白い。

ところがこのブリーズバンドは7人しかいない。しかも管楽器と打楽器合わせて7人なので、全員がほとんどソロで演奏するようなアレンジになっている。このアレンジがとても秀逸で、決して重厚感や迫力を求めていない、もっと言うと、吹奏楽を求めていないように感じた。名前の通り、そよ風のような軽やかさのある演奏だ。演奏者の技量も素晴らしいし、それが露骨にわかるアレンジだ。

このブリーズバンドは、特に今、少子化働き方改革で部活動が縮小しているバンドに最適なのではないかと思った。7人集まれば曲が成立するし、足りない楽器があれば他の楽器で代用もできるだろう*1。1人で多重録音しても成立しそうだし、パートをシャッフルする遊びもできるだろう。いろいろなことを試して楽しむことができる可能性が見えるのだ。そして一通り試した時に、個々人の技量の重要性が見えてくるような気がする。

テレビの演奏を見た感想だが、とにかく個人の演奏力がそのまま曲の完成度になっていると思う。個人の技量がなければ曲が成立しないから、練習をする。曲中の役割も明確なので、課題も見えやすいのではないかと思うし、何よりソロの練習は楽しいと思う。ブリーズバンドが、吹奏楽や音楽の新しい楽しみ方になるような気がしてならない。

twitter.com

*1:著作権でできないかもしれない。そこは調べていない

失敗に負けない「強い心」が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方 を読んだ話

kindle unlimited 6冊目。育児本を読むと必ずと言って良いほど出てくる言葉が、「自己肯定感」だと思う。この本は子供に自己肯定感を持たせるにはどうすれば良いか、母親と父親のそれぞれの役割を明確にして書かれていた。特に自己肯定感の鍵を握るのは母親との心地よい肌の触れ合いだそうで、父親と触れ合っても母親ほどの効果はないらしい。その分父親は、一緒にスポーツをしたりアウトドアに出かけたりして、社会のルールを身につけさせる役割が適任とのこと。子供の習い事にしても、子供に向いていそうなことを親が考え、継続させることが大切だと書かれている。色々やらせて失敗経験を積むと自己肯定感が落ちるので、続けさせて成功体験を積み上げることが大切だと読み取れた。

しかし、これは親にとっては失敗できないプレッシャーであって、なかなか実現できないような気がしてしまう。結局、親も子供をよく観察して、日々一緒に学び成長していくのが良いのではないかと思う。理想的にはこの本のように子供を上手に導ける親でありたいが、そこはできる範囲のなかで、子供と一緒に成功体験を積み重ねれば良いのではないかと思う。

半導体・電子部品の基礎からわかりやすく丁寧に: 半導体・電子部品の概要、原理、構造・信頼性、プロセス・工程 を読んだ話

kindle unlimited 5冊目。
半導体を、電子部品として見た場合と素子として見た場合の二つの視点から説明がなされている。その後、信頼性試験の概要が説明されて、最後に半導体プロセスの前工程から実装までの製造フローの説明がなされていた。随分と広い範囲を扱っているが、どれも業務の延長のような内容でとてもイメージしやすい。

個人的には信頼性試験やバスタブカーブの見方の説明がとてもわかりやすかった。また実装プロセスも含めたフロー全体について、平易に説明された本はなかなか見たことがなかったので、とても参考になった。

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~ を読んだ話

kindle unlimited 4冊目。
さかなクンの半生が本人の言葉で書かれている本。魚を好きになる前のこと、タコとの出会い、魚を通じて多くの人と知り合ったこと、仕事探しなど、さかなクンが何を考えてどう行動したかがよくわかる内容だった。何よりも、お母さんをはじめとした、さかなクンの周囲の人たちの優しさや接し方が詳しく書かれていて、いかに周囲の人の理解と支援があったかがよくわかった。それはさかなクンの人柄があってこそだとは思うけど、彼1人の才能や努力だけで今の彼があるのではないということや、それを本人がよく理解し感謝している様子が感じ取れた。

www.amazon.co.jp

さかなクンは、その知識量や言動をテレビから見る限り、どこにでもいる普通の人とは言い難いと失礼ながら思っている。それは生まれながらの性格と、それをよく理解した親の教育の賜物なのだろうと思っていた。だがこの本を読んでその考え方は少し変わり、さかなクンの特異性は、子供の頃に誰もが持っている好奇心の延長にあるのではないかと考えるようになった。そして、その好奇心を伸ばすか伸ばさないかは、本人が行動するかしないかで変わってくるのではないかと思う。

さかなクンで言えば、彼は中学卒業まで二駅隣の魚屋さんに1人で通っていたし、毎週のように水族館に行っていた。魚を食べるために、捕まえて殺すことも、最初はショックを受けていたけど続けたし、魚料理もするようになった。それらは、彼のお母さんを始めとした家族や周囲の理解と支援があってこそ成り立つことが、この本からはよく読み取れる。子供が感じていることを理解し共感し、一緒になって楽しむ姿勢こそが、子供の好奇心のその先に行ける秘訣なのではないだろうか。そこまで考えなかったとしても、一緒に楽しむことが、子供が行動する原動力になると思う。

このような姿勢を、誰しもができるわけではないだろう。ただ、できる範囲でも良いから寄り添う努力をすることが、子供の可能性を伸ばす方法なのではないかと感じた。この本は彼の半生を通じて育児の姿勢を描く育児本なのかもしれない。さかなクンの魅力の秘密が少しわかったような気がした良書だった。

半導体のバンド理論を分かりやすく丁寧に: バンド理論を用いたPN接合ダイオードの詳細解説 を読んだ話

kindle unlimited 3冊目。
半導体のバンド理論を数式を用いず、図と文章で説明されていた。内容はpn接合に電圧をかけた場合とかけない場合で、バンドがどのように変化するかということの解説とその理由。存在する電子の数で解説されていて、僕のイメージも一致していてわかりやすかった。

www.amazon.co.jp

ただ、今回は数式を使っても良いのではないかとも思った。例えば、電子エネルギーは電圧に対して負の符号が付いて正負逆転するので、電圧が高い側の方がエネルギーが低いというのが僕の理解だ。それは言葉で説明するよりも式を書いた方が返ってわかりやすい。または、バンド図にエネルギーの方向を書いても良いのかもしれない。そうは言っても、1時間以内で読める内容で、ここまで平易に書かれている本は貴重だと思った。