裏紙に書くようなこと

文章を書く練習

ブリーズバンドが新しい楽しみ方になるような気がしてならない話

土曜の朝に放送している題名のない音楽会で、7人制の吹奏楽、ブリーズバンドというものをやっていた。

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吹奏楽と言えば数10人から多いときは100人以上で演奏し、ある程度の人数がいた方が良い演奏ができるバンドの形態だと思っている。僕は中学時代に30人に満たない人数の吹奏楽部に所属していたので、余計に大編成が羨ましい。高校時代の吹奏楽部では反対に、常時50人を超える人数で演奏していて、やはりこれくらいの人数がいた方が吹奏楽は面白い。

ところがこのブリーズバンドは7人しかいない。しかも管楽器と打楽器合わせて7人なので、全員がほとんどソロで演奏するようなアレンジになっている。このアレンジがとても秀逸で、決して重厚感や迫力を求めていない、もっと言うと、吹奏楽を求めていないように感じた。名前の通り、そよ風のような軽やかさのある演奏だ。演奏者の技量も素晴らしいし、それが露骨にわかるアレンジだ。

このブリーズバンドは、特に今、少子化働き方改革で部活動が縮小しているバンドに最適なのではないかと思った。7人集まれば曲が成立するし、足りない楽器があれば他の楽器で代用もできるだろう*1。1人で多重録音しても成立しそうだし、パートをシャッフルする遊びもできるだろう。いろいろなことを試して楽しむことができる可能性が見えるのだ。そして一通り試した時に、個々人の技量の重要性が見えてくるような気がする。

テレビの演奏を見た感想だが、とにかく個人の演奏力がそのまま曲の完成度になっていると思う。個人の技量がなければ曲が成立しないから、練習をする。曲中の役割も明確なので、課題も見えやすいのではないかと思うし、何よりソロの練習は楽しいと思う。ブリーズバンドが、吹奏楽や音楽の新しい楽しみ方になるような気がしてならない。

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*1:著作権でできないかもしれない。そこは調べていない