世界最高のジャズ を読んだ話
僕は中学の時に吹奏楽部でサックスに出会い、大学ではコンポジャズ、社会人ではビッグバンドジャズをしている。幸い周囲に色んな音源を教えてくれる人がいて、さらに近所のレンタルCD屋さんのジャズコーナーが充実していたおかげもあって、それらを聞くだけで十分だった。そのため、ジャズの批評や雑誌を積極的に読んではこなかった。ところが最近、ファンクに関する本を読んでみて*1、改めてジャズの本を読んでみたいと思うようになり、ジャズ批評の編集長も務められた原田和典さんの本を読んでみた。
ここで掲載されているのはどれも素晴らしい奏者で、僕が繰り返し聴いてきたCDも紹介されている。ただ、僕が聴いたことがあったのは、この本で紹介されているうちの2割くらいだろうか。聴いてみたくなる音源もたくさんあった。奏者の生涯や人間関係も詳しく説明されていて、その音楽の背景を知ることができる。驚きもあるし納得もあり、読んで良かったと思う。
筆者の熱量が凄まじく、時折矛盾したようなことを平気で言っているのも返って魅力的に感じた。
*1: