裏紙に書くようなこと

文章を書く練習

年末年始特番の話

第62回 輝く!日本レコード大賞


レコード大賞に輝いたLiSAの最後の歌を聴いて、この人は本当に頑張っていたんだなぁとしみじみ思ってしまった。それは親と喧嘩同然で上京したというエピソード抜きにして、力強い歌声と視線から感じられた*1
炎は転調連発で、真面目に聴くと少し酔ってしまいそうになる。サビで転調するのは、ピークをサビ頭でなくて中盤〜後半にずらそうとしたのだろうか。

第71回NHK紅白歌合戦


印象に残ったのは氷川きよし星野源MISIA氷川きよしは一昨年と同じ選曲で、さすがに二番煎じ感があるなと思ってたら、まさかの3回目の衣装替えとワイヤーアクションで度肝を抜かれた。やはりこの人はいつも優勝する。
星野源の曲は2020年を象徴するような歌で、聞くたびにいろんなアレンジで本当にいい曲だなぁと思う。苦しい時に励まされた印象が強いけど、いつかこの思い出は抜きにしてダラダラと聴けるようになってほしい。
MISIAも2020年を象徴するようなアーティストだと思っている。大トリにMISIAは大正解だ。
二階堂ふみの視界が抜群に良かったからまた2021年もやって欲しい。

逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!


僕が感じたことはいい感じにここに書かれていたのでコピペ。

今回は平匡さんに完全に同意した。それは多分、男性の生きづらさが細かく描かれていたからだ。僕も子供ができて、男性の生きづらさをよく感じている。妊娠出産においては、間違いなく女性の方が大変だ。だが、だからと言って男性が何でも我慢する必要はないが、実際は多くの場面で我慢を強いられる。なぜなら男だから。鬼滅の刃で「男だから」と鼓舞するシーンがある。ここでは違和感があるほど男であることが強調される。そして僕たちは、「この漫画は大正時代の設定だから価値観が違う」と気づくことができる。しかしながら、令和の現代ですら男であるために我慢を強いられる場面がたくさんある。そういった男性の生きづらさに対して、解決策を模索していく姿にとても感動した。僕もこうすれば良かったと思うし、次は見習いたいと思う。

ドラマでは強調されなかったが、男性の生きづらさは出産までだけでなく出産後にも現れる。子供の世話をするためにしれっと定時で帰ろうとする時も、さも当然といった顔をする必要がある。「さも当然といった顔」は、これからの男性の必須テクニックなのかもしれない。もし続編があるのなら、みくりさんの育休明けもドラマ化してほしい。保育園で熱を出した子供のお迎えはどちらが行くかと言う問題に、2人らしくらいに回答してほしい。

コロナ禍の描き方も素晴らしかったと僕は思う。感染を避けるために実家で子育てする方法を僕も考えた(実際にはしなかったが)。もしその選択をしていたら、僕も子供の成長をほとんど見ることができなかっただろう。触れて良いのかいけないのか、何が正解かもわからず、子供は新型コロナウィルスに感染してほしくないと考えて行動したことを思い出した。もうじき2度目の緊急事態宣言が発令されそうだ。まだ逃げ恥を懐かしむように見ることはできないことが残念だ。

*1:レコ大がアテレコかどうかはわからない

2021年の目標

・トランペットでスタンダードを吹けるようにする
・ソプラノサックスの練習する
チャーリー・パーカーリー・モーガンのコピーをする
・年の終わりに今年聞いた曲ベスト10を作る
・tableau publicで10個公開する
Pythonでデータ分析する方法を身につける
ディープラーニングのコードを写経する
・一眼カメラで写真を撮る
・GoProで写真を撮る
・一月2冊の読書をする
・車の運転をする
株式投資を始める

2020年 今年買って良かったものの話

今年は去年ほど大きな買い物はしなかったので、これを買って本当に良かったというものは特にない。とは言え、新型コロナウィルス感染拡大があり、普段の生活を変更せざるを得なくなれば買うものが変わったりする。とりあえず思いついたものを書こうと思う。

Kindle unlimited


コロナ禍で意外と辛かったのが、ふらっと立ち読みできなくなったことだ。不要不急の外出はしたくないし、誰が触ったかわからない本に触れるのも抵抗がある。触れたら手を洗ったり消毒したりするのも面倒だ。とは言え感染対策はしなくてはいけない。そんな時に、たくさんの本を読み放題で読めるKindle unlimitedには本当に救われた。読んだのは半導体機械学習、音楽、育児関係の本だが、それだけでもかなり充実している。間違いなく2020年で1番良かった買い物だと思う。

Fire HD 8 Plus

https://www.amazon.co.jp/dp/B0839N8B8V/ref=cm_sw_r_cp_api_fabc_uUB7FbQJX9SS6?_encoding=UTF8&psc=1
Kindleで本を読む時に、どうしても字が小さい書籍がある。それを読むためにタブレットとして買った。Kindleの端末を買うか迷ったが、書籍以外にもAmazon MusicやPrime Videoを見るのに使えるし、ネットサーフィンもできる。スペックとしてはやや貧弱だが、目的に対しては十分だし安いので満足している。

JINSのメガネ


メガネが壊れたので5000円のメガネを購入したが、これがとても良くて、買って良かった。僕がメガネを作ったJINSは視力検査が変わっていて、1.0に合わせるとかではなく、普段の見え方に合わせるという方法であった。そのため全然定量的な検査ではないのだが、結果的にこの方法で作ったメガネはよく見えて、長時間かけていても疲れにくかった。


参考

鬼滅の刃 無限列車編 を見た話

映画「鬼滅の刃 無限列車編」を見た。コミック全巻とAmazon primeで配信されているアニメ版全編も見てしまった。それらのレビューは沢山あるだろうから、個人的な感想を記録しておこうと思う。

鬼滅の刃に限らず、アニメや映画、あるいはドラマや小説を見る時に、どの人物の視点で見るかによって、その作品の印象が変わってくる。僕がそれに気づいたのは、大学の時に先輩たちとクレヨンしんちゃんの映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」をDVDで見たときだ。しんちゃんの子供の視点で見るか、ひろしの大人の視点で見るか、という2つの視点に、その時気づいたのだ。もう10年近く前ことだから忘れていることも多いが、子供の視点とは自分の目的に集中して、実現のために一生懸命に向かっていく姿勢であり、大人の視点とは他者を守ったり助けたりすることが第一になる、少し視野の広がった姿勢になっていると思う。それを見た自分は、自己実現が第一になっているか、他者のために自己犠牲ができているかで、感情移入しやすいキャラクターが変わってくる。当然、映画の印象も変わってくる。

鬼滅の刃ではどうだろうか。鬼滅の刃では、どのキャラクターの視点にも感情移入できるような気がする。炭治郎のように家族を大切に思う気持ちは少なからず誰もが持っているだろうし、善逸のように本当は恐怖からは逃げ出したい。伊之助は中学2年生の頃の自分の姿だ。登場するキャラクターの個性は、僕たちが必ず持っている一断面をデフォルメした姿なのではないだろうかと思ってしまう。それは登場する人間だけでなく、鬼の個性でさえ、僕たちの一断面のように思えてくる。そういう、誰を見ても自分と重ね合わせられることに魅力を感じ、僕は鬼滅の刃を見ている気がする。

ちなみにその前に映画館で映画を見たのは「君の名は。」だ。この時にはどの人物にも感情移入しなかった。ただ、こんなに綺麗な絵を描いた新海監督と、音楽を作ったRADWIMPSがただただ羨ましかったのを覚えている。感動する物を作ることができる才能と努力に嫉妬した。映画の楽しみ方なんてその時々で変わるから、それが面白い。

無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい を読んだ話

無印良品MUJIブランドを手がける良品計画株式会社の元会長、松井忠三さんが書いた、無印良品の仕組みに関する本を読んだ。松井さんは現在、良品計画は退職しているようだが、様々な会社の社外取締役を勤められているようだ。いくつになってもエネルギーに溢れている人は本当に尊敬する。

この本は無印良品のマニュアルであるMUJIGRAMについて詳しく書かれている。現場で使う物だから、現場から発信されて更新されていく生きたマニュアルだそうだ。どの無印良品でも無印良品らしさを感じることができる秘密なのだろう。

僕も製造業の仕事をしているので、製造ラインのマニュアルはよく作っている。使っていくうちに改訂することもあるが、作ることも改訂することもとにかく大変で、できることならやりたくないというのが本音だ。それこそ、エネルギーのある時にしかやりたくない。

このようなマニュアルの仕組みを続けていくのに重要なのは、本書にあるようにマニュアル作成の専門チームが本部にいることだと思う。大変な仕事については、専任で行うことと、強い後ろ盾があることの2つが必要だと思っている。面倒がられる仕事を他の仕事の合間にやりたくないし、煙たがられた時に、大きな力で背中を押してもらわないと進めなくなってしまう。その辺りの仕組みがよくできているのだろうなと想像した。

子供への愛着の話

子供が生まれてからあっという間に1年が経った。最近ではこちらがわかる意思表示をしてくれるようになり、意思疎通の面ではずいぶんと楽になったように思う。その分、あれやれこれやれが増えてきて、体重も体力も増してきたので、対応するのが大変だ。

しかしながら、意思疎通ができるようになるとずいぶんと愛着が湧くようになることにも気付いた*1。新生児のときは泣くことだけが意思表示だ。お腹がすいたやおむつが濡れただけでなく、暇だから泣くということもあるらしい。とは言えこれらの意思は、一応「泣く」という形で表に出てくるからまだわかりやすい。僕が戸惑ったのは「無表情」や「無反応」だ。

こちらがおもちゃを渡したり絵本を読んでも無反応というのは、とても虚しさを感じてしまう。もちろん相手は赤ちゃんだから、期待通りの反応が返ってこないことは頭でわかっている。しかしながら、何度やっても反応が返ってこないと、心が折れてしまう。心が折れるなどというのではなく、単に飽きてしまうと言ったほうが正しいかもしれない。

そうこうしているうちに子供は成長し、ハイハイをして立ち上がり、歩き回るようになった。動き回るということは、同時に意思が出てきたということだと思う。少なくとも我が子は縦横無尽に動き回り、少しづつだけど行きたい方向というのも明確になっていった。

動くということは意思の表現なのかもしれない。見たいものや触りたいものには近づくし、身振り手振りで感情表現もできる。意思が伝わる方法がわかれば、ますます表現するようになる。その連鎖を見ているのかもしれない。相手に伝わることは嬉しいだろうし、こちらも子供の意思を汲み取ることができるのは嬉しい。そういう感情が今の愛着の元になっていると思う。

*1:もともと愛着はあったことをここにことわっておく

世界最高のジャズ を読んだ話

僕は中学の時に吹奏楽部でサックスに出会い、大学ではコンポジャズ、社会人ではビッグバンドジャズをしている。幸い周囲に色んな音源を教えてくれる人がいて、さらに近所のレンタルCD屋さんのジャズコーナーが充実していたおかげもあって、それらを聞くだけで十分だった。そのため、ジャズの批評や雑誌を積極的に読んではこなかった。ところが最近、ファンクに関する本を読んでみて*1、改めてジャズの本を読んでみたいと思うようになり、ジャズ批評の編集長も務められた原田和典さんの本を読んでみた。

ここで掲載されているのはどれも素晴らしい奏者で、僕が繰り返し聴いてきたCDも紹介されている。ただ、僕が聴いたことがあったのは、この本で紹介されているうちの2割くらいだろうか。聴いてみたくなる音源もたくさんあった。奏者の生涯や人間関係も詳しく説明されていて、その音楽の背景を知ることができる。驚きもあるし納得もあり、読んで良かったと思う。

筆者の熱量が凄まじく、時折矛盾したようなことを平気で言っているのも返って魅力的に感じた。

*1: